ダイヘンは1919年の創立以来、変圧器に始まり溶接機、産業用ロボット、半導体製造装置用高周波電源などを開発してきました。現在は、変圧器や配電用機器を扱うスマート・エネルギー・マネジメント事業、産業用ロボットなどを扱うスムース・ファクトリー・オートメーション事業、溶接機や切断機を扱うマテリアル・ファイン・プロセシング事業を展開し、くらしの基盤となる電力インフラの高度化や世界のものづくりの進化・発展に貢献しています。
ダイヘンは、社会的課題に真正面から向き合う「研究開発型企業」を目指しています。再生可能エネルギー活用拡大のためのエネルギー・マネジメント・システムやEV普及に不可欠な充電インフラ機器、などの開発により脱炭素社会実現に貢献する「Green Solutions」、ロボットや工作機械の開発・研究、機械障害による生産のロスタイムを極力なくすように、修理サポートや遠隔リアルタイムサービスを実現させ、モノつくりに携わる人々を単純作業から開放し、新しい技術を開発する企業から、問題を解決する企業へ転換しています。
ダイヘンのロボットは、コンパクトなスペースで、より高効率で高品質な溶接を可能にしてくれます。シンプル&スリムアームのスタンダード機から7軸ロボットまで、幅広いラインナップとなっています。また、ロボットの適用分野は、アーク溶接、スポット溶接、ハンドリング・搬送、レーザ溶接・切断、シーリング、プラズマ溶接、プラズマ切断など、多岐にわたります。
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実際にダイヘンの自動化システムを採用した企業などの導入事例をリサーチ!どのような問題を解決してきたのか、導入後の様子なども調べてみましたので参考にしてほしいと思います。
KPファクトリーで行われている溶接作業は熟練した技術を要するため、これまで限られた技能者しか溶接施工を行うことができませんでした。溶接は溶接時に発生するヒューム(煙)や熱によって、やけどや熱中症の他にも、人体に悪影響を及ぼすリスクがある危険な施工で、過酷な環境下で作業をしなければならないため、後継者の承継や育成などの問題を抱えていました。そこで、ダイヘンのロボット溶接システムを導入したことで、複雑な溶接加工をロボットが全て請け負い施工。鉄道車両の溶接作業は大量なロット数ではないものの、職人のリスク回避や若手の育成にかかる労務費の削減に成功。高精度で優れた品質の製品を加工できるようになり、1日の生産量も増えてシステムの導入で多くのメリットが得られました。
大型の門扉は特注生産のため、寸法や形状はさまざま。経験豊富な職人が手作業で溶接を行っていましたが、溶接の技術が無い作業員でも簡単に作業ができるように溶接施工の自動化を導入しました。事前に分類可能な7種類の溶接データを作りこんでいるので、現場では種類を選択して操作パネルで製品の長さや格子などの寸法を入力するだけ。あとは作業プログラムによって、ロボットシステムが溶接加工を行ってくれます。作業人数も1人となり、溶接施工における労働時間もほぼ半分の時間に短縮。また、従来の生産コストより50%以上削減することが出来ました。会社にとって初めてのロボット導入だったため、とにかく簡単な操作にこだわり開発されました。
ダイヘンは、高可搬ロボット「FD-B100」の発売を始めました。「FD-B100」は、スリムなデザインのため高密度設置が可能で、クラス最高レベルの動作速度でタクトタイム短縮を実現、可搬重量は100kgとなっています。また、各種通信規格のアプリケーションケーブルに対応しており、ロボットベースからショルダまで内配されていて、外部機器との連携を容易に行えます。
有名産業ロボットメーカー一覧
ロボットシステムとAIシステムのどちらのシステムも構築している日本唯一(2024年6月調査時点)の企業。産業ロボットとAI技術を組み合わせて工場全体の自動化と可視化を提案。