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ロボットSIerによるパレタイザー導入を成功させるには?

パレタイザー導入を考える社内エンジニアへ|成功のカギとは?

パレタイザーとは、製品や荷物をパレット上に自動で積み上げる装置です。製造業や物流の現場では、作業員が重い荷物を繰り返し持ち上げる負担が大きく、安全面や効率化の観点からも大きな課題となっています。そこで注目されているのがパレタイザーの導入です。本記事では、その基本の仕組みから導入の進め方までを、初心者にも分かりやすく解説します。

そもそもパレタイザーとは?基本の仕組みと役割

パレタイザーは、箱や袋などの荷姿を一定のパターンで積み重ねる装置の総称です。ロボットアーム型や専用機型など種類はさまざまで、いずれも作業負担を軽減すると同時に、積み付けパターンを統一できるメリットがあります。結果として、作業スピードを向上させたり、品質を安定させたりすることが可能になります。

パレタイザー導入を検討する企業が増えている理由

労働力不足や人件費の高騰、働き方改革などにより、作業の自動化ニーズが高まっています。とりわけ重い荷物を持つ工程は人に依存しており、事故や慢性的な負担が問題に。こうした背景から、安全性向上と生産性アップを同時に狙えるパレタイザーへの需要が急速に高まっているのです。

SIerとは?パレタイザー導入における役割と重要性

SIer(システムインテグレーター)は、ロボット導入をはじめとするシステムの設計・開発・導入サポートを行う専門企業を指します。パレタイザーは、単体で動くだけでなく周辺機器や生産ライン全体との連携が重要です。そこで、豊富な知識を持つSIerが必要要件を整理し、最適なロボットや設備を提案してくれます。

パレタイザー導入の3ステップ

【ステップ1】現状の課題を整理する

まずは、自社の課題や目標を明確にしておくことが重要です。闇雲に自動化を進めると、コストばかりかかって思うような成果が出ない場合もあります。現場の声をしっかり拾い上げ、いま何が問題となっているのかを洗い出しましょう。

どんな作業を自動化すべきかを明確にする

「人に任せると負担が大きい」「ばらつきが生じて品質に影響がある」など、自動化に向いている工程を選定します。とくに重労働や単純繰り返し作業を自動化することで、安全面と効率面の両方でメリットが得られます。

既存の生産ラインや物流との適合性を考える

パレタイザーは導入して終わりではなく、前後の工程とのスムーズな連携が不可欠です。ライン速度や荷姿、スペース条件などを総合的に考慮し、自社設備と問題なく接続できるかを見極めることが大切です。

【ステップ2】最適なパレタイザーを選ぶ

課題を整理したら、目的に合ったパレタイザーを選定します。コストだけでなく、将来的な拡張性やメンテナンス性も考慮しましょう。

パレタイザーの種類(ロボット型・専用機型)と特徴

導入の目的に合った選び方

製品数が多い、ライン変更が頻繁にある、初期投資を抑えたいなど、企業によって最適解は異なります。導入後の運用面も見据え、自社に最適な装置を選択することが重要です。

【ステップ3】ロボットSIerに相談する

パレタイザーの概要や導入目的が明確になったら、SIerに相談しましょう。専門家の視点から、要件を整理しながらプロジェクトを進められるため、失敗リスクを大幅に減らせます。

SIerに依頼するメリットとは?

SIerはロボットの技術的な知識だけでなく、周辺機器との連携やシステム全体の最適化を提案してくれます。また、機種選定や試運転、アフターサポートなど一貫した支援を受けられるため、導入後のトラブルを防ぐことにもつながります。

SIerに相談する前に準備しておくべきこと

事前に社内で「導入予算」「導入予定時期」「既存ラインの仕様」などをまとめておくと、相談がスムーズに進みます。現場で使用している段ボールや袋の寸法など具体的な情報も、必要に応じて用意しておくとよいでしょう。

SIerに伝えるべきポイント(要件定義のコツ)

最初に「どのような不満や課題を解決したいのか」を共有し、性能要件や運用条件を一緒に整理します。例えば、「1時間当たり何個積み上げたい」「パレットの寸法に合わせて積載したい」など、具体的な数値を示すことでイメージが共有しやすくなります。

まとめ|パレタイザー導入を成功させるために

SIerと協力しながらスムーズに導入を進めよう

パレタイザーは導入することで労働負荷を軽減し、生産効率の向上が期待できます。しかし、単体の装置選びだけでなく、全体最適を見据えたシステム設計が欠かせません。SIerの専門的な知見を活かしながら、現場のニーズに合った導入を進めることが成功への近道です。

まずは情報収集と自社の課題整理から始めよう

具体的な導入手順をイメージするためには、まず現場の状況を正確に把握する必要があります。「どの作業を自動化すれば効果が大きいか」「どの程度の予算を確保できるか」などを明確にし、SIerとも積極的にコミュニケーションを図りましょう。自社に合ったパレタイザーを導入し、負担を減らしながら生産性を高めていきましょう。

ロボットSIer企業
おすすめ3選

近年、製造業や物流業界では、自動化・省人化のニーズが高まり、ロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)の役割がますます重要になっています。しかし、「どのロボットSIerを選べばよいのか?」「自社に適した導入方法は?」と悩む企業も多いのではないでしょうか。本サイトでは、おすすめのロボットSIer企業3社をご紹介します。自動化を検討中の企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

PC操作が苦手でもOK!
初心者でもすぐ使える
現場スタッフがすぐ使える
ロボット導入なら
レステックス
レステックス
引用元:レステックス公式
https://restex.co.jp/lp/palletizing/
特徴
届いたその日から使える
協働ロボット

用途に合わせたロボットを提案し、初期設定済みのパッケージとして納品。PC操作が苦手でも直感的に扱える設計で、初心者でも安心して導入できます。

直感的な操作と充実した
導入サポート

専門知識がなくても、直感的に操作可能。ロボット形状の設計や操作支援など、現場レベルに合わせてスタッフが段階ごとにサポート。ロボットを使った自動化をスムーズに始められます。

レステックス公式HPで
パレタイザーの
特徴を見る

特徴や活用事例を
詳しくチェック

古い生産ラインからロボットを
活用した新ラインに移行
事前検証設備によって
リスクの少ない移行なら
高丸工業
高丸工業
引用元:高丸工業公式HP
https://www.takamaru.com/
特徴
事前に本番同様の生産ラインを
再現し、トラブルを回避

大規模な事前検証設備を活用し、本番環境と同じ条件でフルラインの試運転が可能。導入前に潜在的なトラブルを発見・解決。現場での予期せぬ停止を防ぐ。

生産ライン移行時の「垂直立ち上げ」により、作り貯めが不要

生産を止めることなく、即座に本稼働へ移行できる「垂直立ち上げ」を実現。事前の試運転で初日から安定生産が可能。余分な作り貯めが不要で在庫負担のリスクを回避。

高丸工業公式HPで
パレタイザーの
特徴を見る

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倉庫全体を自動化!
稼働効率を向上できる
AI×IoTを活用した
自動化システムを導入するなら
HCI
HCI
引用元:HCI公式HP
https://www.hci-ltd.co.jp/
特徴
AIとIoTによる「物流の見える化」
でムダな移動を削減

リアルタイムのデータ収集システムが在庫状況・作業効率を分析し、AIが適切な倉庫レイアウトを導出。ムダな移動を削減し、作業時間を短縮。物流の生産性向上を実現。

24時間自律駆動ロボットによって
稼働効率を向上

センサーで周囲を認識しながら自律移動するため、レイアウト変更が多い現場にも対応。人手不足の解消や深夜稼働の最適化を支援し、24時間ノンストップで稼働。配送スピードの加速を実現。

HCI公式HPで
パレタイザーの
特徴を見る

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