多関節ロボットの一つである水平多関節ロボット(スカラロボット)。水平方向の動きに特化しており、同じ多関節ロボットである垂直多関節ロボット(ロボットアーム)と比べると汎用性で劣るものの、垂直多関節ロボットにはないメリットを持っています。
三つの関節をアームに持つロボットを多関節ロボットと呼びますが、水平多関節ロボットは、水平方向にアームを動かすことが出来る多関節ロボットです。三つの回転関節と、上下に動かすことが出来る先端部からなる構造をしており、スカラロボットと呼ばれることもあります。
今日では、世界中で幅広く使用されている水平多関節ロボットですが、日本で開発されたロボットです。開発の際には、「屏風」の構造が参考にされたと言われています。
水平方向での運動に特化した水平多関節ロボットですが、液体塗布作業、部品梱包作業、部品選別作業、など、様々な用途で使用されています。
比較的シンプルな構造となっているため、機械自体の価格が安価であるという点は、水平多関節ロボットの大きな特徴の一つです。また、垂直多関節ロボットが苦手とする高速な動作を難なくこなすことが出来る点も、水平多関節ロボットの特徴の一つであると言えます。
水平方向での運動に特化した水平多関節ロボットは、垂直的な動作、あるいは、三次元的な動作を苦手としています。垂直多関節ロボットと比較すると、凡庸性に劣る点は、水平多関節ロボットの大きなデメリットの一つと言えるでしょう。また、構造が比較的シンプルであるということは、裏を返せば、制度の高い動作をこなすことが出来ない、ということでもあります。
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